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Q:水道水には発がん性がある？

A:水道水は消毒のために塩素を使用しています。
この塩素による殺菌方法は20世紀初頭から行われてきました。
取水源でもあるダムの富栄養化など原水の汚染にともなり塩素の使われる量も増えています。
塩素はウイルスや細菌などを殺菌したり、植物性プランクトンを殺藻する力がある一方で、有機物と化学反応を起こし発がん性物質であるトリハロメタンになります。
水道水に含まれるトリハロメタンとガンの関係は1974年にアメリカで発表されたいわゆるハリスレポートで注目を浴びました。
このレポートでは
・ミシシッピー川から取水されるニューオリンズの水道水にはトリハロメタンが含まれる
・ニューオリンズの住民のガン発生率は他の水源から飲料水を得ている人よりも高い
ことを報告しています。
これまでは塩素で殺菌した水だから安全だと考えられてきましたが、現在ではできるだけ塩素を使わない浄水の方が安全だと考えられるようになり、大都市圏では浄水方法もかわりつつあります。