標準レンズとはライカ判(135とか35mmと呼ばれる一般的なフィルムの規格)で焦点距離が50mmのレンズを指します。
もともとは撮像面の対角長と同じ焦点距離のレンズを標準レンズと呼びます。ライカ判なら画面サイズが24×36mmなので43.3mmが標準レンズになります。
一眼レフのようなレンズ交換式カメラでは製造上の問題などがあり、43mmではなく5cm(約50mm)のものをライカが作るようになり、他のメーカーもこれに合わせて50mmのレンズを標準レンズとするようになりました。
ライカやそれにならったニコン、キヤノンなどの標準レンズは実際には50mmではなく、51.6mmとなっています。
シグマが2008年に出した50mmの標準レンズの焦点距離はほぼ50mmで作られているため、比べると画角が若干異なります。
これらの50mmのレンズはかつてボディと一緒に売られることが多く、1本のレンズで様々な用途、被写体を撮ったこともあり「標準」と言われる所以でしょう。